このような症状がありますか?
- 眠れないで体がだるい
- 寝付けない
- 朝早く目が覚める
- 短時間睡眠でも元気
- 睡眠時間が長い
- 食欲がない
- 性欲がない
- 気分が重い
- 楽しくて仕方ない
- イライラしてしまう
- 現実とは違うことを信じている
気分障害
Depression
Depression
症状1つだけで疾患が分かるわけではありませんので、疾患説明の文もお読みいただき、当てはまると思われるときは受診してください。
仕事上の人間関係がうまくいかない、仕事が多すぎる、家庭内の問題などのストレスがきっかけとなり、気分が落ち込む、眠れない、食欲がない、集中力がないといった状態が続く場合は、うつ病の可能性があります。(きっかけやストレスがなくてもうつ病を発症することがあります。)さまざまな要素が関係してうつ病を発症しますが、生真面目な性格傾向を有する方は、よりストレスに対する影響が大きく現れ、うつ病を発症しやすい傾向にあります。
うつ病にかかる人の割合は研究報告によると6.5%であり、これは約15人に1人の割合です。決して珍しいものではありません。また、日本の場合、若年者に加えて中高年でもうつ病の頻度が高いのが特徴です。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、うつ病がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。うつ病は回復後も維持療法を行わないと50%以上の方が再発するともいわれており、再発予防も大切です。
うつ病になると睡眠障害が出やすいです。睡眠障害がうつをさらに悪化させます。
さて、衛生ってよく聞く言葉ですが、「生」を「衛(まも)る」ということで、予防や健康増進と同じような意味づけで使われています。
なので、衛生に「睡眠」を結び付けた「睡眠衛生」は、睡眠を良くしていく方法とお考えいただければ良いかと思います。
では、どのような方法かと言うと、実は、昔から多くの方々がおっしゃっていることです。
一言でいえば、「早寝・早起き・朝ごはん、さらに運動をする」ということです。
当たり前すぎて、がっくり来られましたか?規則正しい生活を送ろうと留意していくことが、良い睡眠を確保するために重要です。
「早寝・早起き・朝ごはん、さらには運動」この中に、書かれていないことは、良い睡眠には不要です。だから、寝ようとしてお酒を飲むのは逆効果です。お酒は睡眠の質を悪化させます。
また、カフェインは日中の眠気を取り去るには良いですが、半減期が6時間くらいですので、夕方以降に服用すると寝つきに悪影響です。午後の紅茶までとしてください。
早寝は良いことですが、早く床に入っても寝付けないとイライラしたりします。だから眠くなってから寝ることが重要です。それで遅く寝ても、朝はしっかり早く起きる。このことにより次の日以降の夜の寝つきが良くなっていきます。
寝付けないからとベッドの中で、スマホやテレビ、読書をするのはよくありません。ベッドの中は寝ることだけにお使いください。大人は男女の営みも可です。それ以外をベッドの中でするのは寝つきを悪くします。いったんリビングに戻り、音楽を聴くなどゆったりして眠くなってから再度ベッドに戻ってきてください。
寝る前、2時間はスマホ、テレビは観ない方が良いです。これらの機器からの光は強いためどうしても脳を覚醒させてしまいます。
これらの「睡眠衛生」に留意しても眠れない場合は睡眠薬の出番となります。
最近まではベンゾ系と言う睡眠薬が主役でした。しかし、ベンゾ系は特に高齢者では、せん妄や呼吸抑制を起します。このため、最近はメラトニン製剤やオレキシン受容体拮抗薬という新しい薬が出てきています。睡眠薬も進化しております。ぜひ、ご相談ください。
ハイテンションな気分が続く躁状態と、落ち込んだ気分が続くうつ状態とを繰り返す場合は、躁うつ病(双極性障害)の可能性があります。
躁状態は爽快な気分で、元気があり、本人も周りも最初は症状に気付かないかもしれません。しかし、その行動は行き当たりばったりで、内容を伴うことが少なく空回りになってしまい、結局は周りに迷惑をかけることが多いです。
躁うつ病のうつ状態はうつ病による場合と同じ状態です。そのため、うつ病と診断され、治療がうまくいかず長引く場合は、躁うつ病の可能性があります。この場合は、躁うつ病の治療を行うことで回復することがあります。
当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、躁うつ病がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。躁うつ病は治療を中断すると非常に高い確率で再発するといわれており、また再発をすると調子の悪い時期が短期間で生じるようになってきますので、再発予防も大切です。